ファイナンシャルプランナーのお役立ち(投資のリスクヘッジ)

千葉県市川のファイナンシャルプランナーのファインRアドバイザーでは、資産運用、相続、不動産、保険等で中立的・客観的、総合的・トータルなアドバイスを行っています。

その中で、今回は資産運用・投資のリスクヘッジを取り上げます。

投資では、お客様の損失がどの程度(金額又はパーセント)まで我慢できるのかというリスク許容度を質問表で確認した上で、どのような商品にリスクがあるのか、そのリスク度合いはどの程度か、なぜリスクがそれほどあるのか等をご説明し、自ら投資活動をできるように金融センス、金融のリテラシー(知識・判断力)向上のサポート活動をしています。

どれが儲かりそうなのか、成長銘柄はどうなのかについて本や雑誌にたくさん書かれていますが、リスクについては十分に書かれておりません。儲かる可能性が高いということは損する可能性=リスクが高いのです。一方、損する可能性のあるものは、儲かる可能性もあるですが、すべてが儲かるとは限りません。リスク(損失)とリターン(儲け)は反比例するのが原則です。一時的に投資したものがうまくいったとしても、たまたま当たっただけということもあります。短期的利益を目標とする投機を行うことではなく、投資でリスクをヘッジすることが重要です。

そうであっても投資でリスクを取りたくない人は、低利な元本保証の銀行預金で保全した気持ちになっていると思いますが、必ずしもそういった人にリスクがない訳ではありません。インフレにより物価が上昇した時、通貨の実質価値が目減りするインフレリスクがあります。また、日本では政府の債務がGDPの2倍超となっていますので、将来、通貨価値が減少し急激なインフレとなる通貨価値減少リスク、引き続く円安リスクもあります。アフリカ、中南米の外国の中には、財政赤字により通貨価値が暴落して急激なインフレにより生活が大打撃を受けた事例も参考になります。ですから、富裕層の一部は日本からの移住、海外への資産移転等で円貨のリスクをヘッジしています。

このように、経済的に見てリスクは必ずあるものなので、リスクを小さくし資産の減少を防止する必要があります。

例えば、
①円貨と外貨を等分に持ち通貨価値の変動をヘッジする。
②インフレヘッジになる資産を保有する。(不動産、株、金等:国内外)
③逆に変動する資産を組みあわせる。(変動ヘッジ:株と債券、債券と預金金利等)
④複数の資産を組み合わせる。(資産配分:国内外、先進国新興国、株、債券、投資信託等)
④時間を分散して資産の取得・処分をする。(時間分散:積立投資等)
等、色々な方法でヘッジすることができます。

投資では、リスクをヘッジしながら運用しなければならない訳ですが、専門家の意見を参考にしながら勉強し、時間をかけて少しづつ投資していくことが必要です。
勉強では、投資セミナー等に出席して経済・投資動向がどうなのか、どの商品がうまくいきそうなのかをじっくり調べてみることから始めてみましょう。但し、商品を売って売上(手数料を含む)を儲けたい人も中にはいますので、鵜呑みにしてはいけません。商品の目論見書をよく見る、いろいろな専門家の意見の中で、共通で信じられる情報をもとに行動する等をしながら、少しづつあまり変動が大きくない商品を中心に投資していけば、失敗しても大けが(損失)をすることもないでしょうし、うまくいけば利益になることもあるでしょう。

最近は、フィンテック(ITを活用した金融技術)を利用した、リスクを抑えながら手数料等の安い投資信託に投資できるロボットアドバイザーや金融商品(国内外の投資信託、債券、預金等)の比較サービスを活用していくのも1つの方法です。但し、これも、選択商品が少ない、サービス提供会社の商品が多い、広告料をあてにしたサービスで広告掲載会社商品しか載っていない等の問題があるサービス・サイトもありますので、商品内容をじっくり調べてみて投資しなければなりません。

いずれにしても、投資は、失敗することがある自己責任の活動なので、短期利益を追うのではなく、長期的に資産を増加させることを目的に、マラソンのように、最終的に成功を目指す活動だと認識しておくことが必要ではないかと思います。

 

 

2017年1月27日 | カテゴリー : 資産運用 | 投稿者 : ファインRアドバイザー