最近、アベノミクス、それに伴う金融政策(金融緩和)、財政政策(財政出動)、規制緩和について、8月に日経新聞上に、経済学者等の意見が記事として多く載せられています。
そこには、ギリシャに見られたような金利上昇、財政破綻、物価高騰のリスク等が記載されていますが、紙面上の場所は5ページ以降(経済教室、コラム等)であり、普通の方々があまり見ないようなところです。
私の周りだけでなく国民の多くの方々は、そのリスクをあまり知りません。日本の未来を考えるときに果たしてこれでよいのでしょうか。経済政策については、識者の意見は様々ですが、リスクはきちんと認識した上で行動することが大切です。
リスクが大きければリターンはそれ以上に大きくなければ意味がありません。リターンである経済の拡大(見込)が上記のリスクを上回っているでしょうか。国土強靭化、地方創生等の予算の大盤振る舞いで国の借金は増大しリスクは拡大するばかりで、経済規模の指標であるGDPの拡大(見込)はほとんどありません。
こうした状況の中で、私たち国民は、将来非常に苦しい状況に陥る可能性が高くなっています。私たちは、自衛のために日本および世界の政治・社会・経済の大筋の流れのほか、金利、為替、株価、不動産価格、税制、社会保険制度などについて注意深く見守り、現在および将来における自らの収入、貯蓄、財産にどのような影響があるかを絶えず検証していくことが重要です。